有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

韓国はすごい!

2002-06-24 14:20

実はワールドカップが始まる前に「韓国はすごい」というコラムを書こうとTVを観ていて思った。が、結局書かなかったのでこの度ベスト4進出祝いに書いておきたい。


大会前に書こうと思ったことは「警備のすごさ」である。ご存知のようにフーリガンと呼ばれる一部の熱狂的イングランドサポーター暴動対策として大会前から日本でも警察庁などが訓練を行っていたのはご承知の通りである。しかし韓国はフーリガン対策というよりも”テロ対策”として特殊部隊を待機させている、ということを大会前のTV報道で知って、「韓国はすごいな」、に至ったわけである。日本の警察の訓練はまるで、”平和ボケしたおままごと”のように見えた。大会前に感じた取り組み方のすごさ、はやっぱり3週間経って結果にでているんではないでしょうか。ポーランド、ポルトガル、イタリア、そしてスペインという並居る競合を破ってのベスト4である。イタリア・スペインが主審の判定についてブーイングを送っているがそれも運のうち。ワールドカップは最終的には運も味方しないと勝てないのである。
それにしても500万人ともいわれる街頭応援。会場を埋め尽くす真っ赤なサポーターとその統一された応援の迫力。当然チームも勢いづいて試合を重ねるごとに強くなっていった。いや本当にホームでの大会というのはすごい。TVで風間さんという解説者が、「韓国のサポーターの声援は音と声援が一体になっていてずれることがないから迫力を増している。日本のサポーターの場合はすこしバラバラでこれがずれるので人数は多くてもそれほどの迫力はなかった」と言っていた。これは徴兵制度があるか、ないかの違いではなかろうか・・・と一瞬感じた。それともおとなしい日本人、がでてしまっただけだろうか。いや韓国が今大会で日本を上回っていたのはこればかりではない、選手への待遇である。ベスト8に残った時点での話なのでベスト4になってまた何か加わっているかもしれないのだが、選手1人1人には4000万円のボーナス。監督は6000万円。(ウォンではない、\ です) 加えて高級国産車、一生涯高級スイートホテル宿泊、一生涯ファミレス無料チケット、ファーストクラス航空券などなど。また今後もワールドカップでベスト8に残った場合、そのチーム内の選手でまだ徴兵を終えていない選手は免除されるという法律?も今大会できた。まさに「国民のヒーロー」状態。当然選手はプロな訳なのでこういうインセンティブはとてもやる気がでるし、うれしいと思う。
日本はどうだろうか・・・。トルシエ監督もがんばったはずだが、韓国代表監督のヒディングの前には影が薄れざるを得ない。トルシエは4年かけて日本チームを作ったが、前回大会でオランダをベスト4までもっていったヒディング監督は1年半で今の韓国チームを作り上げた。アフリカと日本でしか実績のないトルシエの再就職は大丈夫だろうか、と心配にもなる。
いち熱狂的サッカーファンとして2002年ワールドカップでうれしかったことは(まだ大会は終わっていないのだが・・)、いままでサッカーなんて観たこともない人達、またどこがおもしろいのかわからない、といっていた多くの人達が、今回の大会でサッカーのおもしろさやドキドキ感を味わって、サッカーファンが増えたことである。国を背負って、国の威信をかけて、プロフェッショナル同士がサッカーというスポーツで唯一戦う大会がWORLD CUPなのです。大統領のスケジュールさえも観戦が優先になってしまうスポーツって他にあるでしょうか・・・オリンピックの延長でしょ!と思っていた人たちへ・・・オリンピック以上だったでしょ!
あと1週間で終わってしまいますが、25日(火)には開催国として是非韓国に勝って欲しいと思います。