商品を売る
2011-05-31 19:54
商品を売るのは本当に難しい。作ることより難しい、と最近感じます。 (伝統工芸は別ですけどね)
作ることは最終的には(発明を除いて)価格やスペックを少し妥協すれば作れることは作れます。でも売るのは全く別。販売価格、販路、タイミング、宣伝方法などなど・・・ 上手くかみ合わないと売れるものも売れません。
だから売るテクニックやノウハウを持つ人の給料が高くなるのは納得します。 ジャパネットタカタの社長がその1人ですね。
最近こんな風景を見ました。 朝通勤して来たときの事。地下鉄の早稲田駅から地上に出た時にチラシを配っている若い女性がいました。 その女性は、「新しくオープンした託児所でーす。今ならお試しxx日間無料でーす」というようなことを言っていました。 しかしチラシをもらう人はほとんど皆無。
理由は簡単です。朝の9時頃地下鉄出口から出てくる人の中に、早稲田に住んでいる人はいないからです。 小さい子供を朝の満員電車で一緒に勤務先のある早稲田に連れてきてくれる親がいると考えての策略でしょうか・・・?
いや、きっと100枚のチラシを1時間で裁くためにその時間一番人の出入りの多い地下鉄出口を選んだように思えました。
このように、何か1つずれているだけで契約はとれず新規に託児所を使ってくれる人は捕まえることができません。
商品を売る、という活動にはイマジネーションやシュミレーション力が必要です。 当たり前ですが、立派なチラシを作っても、ウェブページを作っても、全く売れない、ということはよくあること。誰にそのチラシを配るのか、なぜ配るのか。もらった人にはどんなメリットを与えることができるのか、なぜこの商品がいいのか・・・
相手の立場に立って考える力がある人ほど、商品を売る術を知っていたりします。
そしてそのような人は部下の考えていることも見えるので自然とリーダーになれます。