有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

3人称と1人称

2002-01-30 13:59

昨日深夜12時前、寝ようと思っていたところテレビに「田中外相更迭」というテロップが流れた。1時05分から小泉首相の記者会見が始まり、野上外務事務次官も更迭、鈴木宗男議員は辞任だということを知った。


辞表を提出し、辞職した大橋巨泉は今朝のテレビ出演で「あやふやな解決法で、真実は隠されたままだ!」と今回の小泉さんのやり方を不満としていた。(野党だからあたりまえか、ちなみに大橋巨泉は言っていることがわかりやすいので好き)これを見て僕は「あ?また3人称かぁ・・・」と思った。江戸徳川の時代から日本は3人称のままなのだ。どういうことかというと、つまり「誰も責任をとらないシステム」ということだ。
3人称で話をしたら「彼が、彼女が」となるから今回のように言った言わないとなる。で、喧嘩両成敗という処置をすれば、真実はあやふやなまま、何事もなかったかのように事が進んでいく。日本はいつもそう。欧米だったら考えられない。いや、欧米と言わずアジアだって、シンガポールや台湾、中国はきっちりと「誰が原因なのか」を追究するのではなかろうか。「和を尊ぶ」ということも悪いとは思わないが、あやふやなままだからいつになってもダラダラとなんかけじめがつかない。ちょっと安易ではあるが戦後のドイツと日本を比べたらわかりやすい。
それから「あ?これもだな?」というのが雪印。もう市場から撤退するべき。(実際は知る由もないのだが)雪印から50億円の販売促進の仕事が来ても絶対に断る。「企業は利益よりも信用が大事」。僕の好きな言葉の1つであるが、この逆をやった企業であるわけだからいくらお金を目の前に積まれても販売の促進を手伝うような仕事はしない。この消費者を裏切った行為自体も一部の社員がやった、と役員さんは言っているそうだが、部下に責任をなすりつけてどーすんの?と言いたい。カメラの前で5人ほどの頭の薄いおやじさんたちが頭をさげて、”申し訳ございません” と言ったところで・・・全然許さないよ。食べれる大量の肉を捨てて、それで利益を取ろうとしたんですからね。雪印は自腹でアフリカやアフガンに肉100トンくらい送ったらどうだろうか?ついでに汚染されていない牛乳も。雪印乳業のホームページでは「雪印チーズは引き続き安心してお召し上がりになれます」と書いてある。なんだか虚しい。