有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

展示会出展効果の基準

2002-06-05 14:17

日本vsベルギー戦も終わり、負けなかっただけホッとしました。勝てる試合だったのに勝てなかったのはディフェンス面の反省点ですが9日のロシア戦ではなんとか1勝して欲しいと願います。


と、サッカーの話ばかり書いていても”つまらない”方々も多いと思うので仕事に関しての事に触れます。展示会・見本市業界には約10年接して来ていますが、インターネットの出現以来、出展効果について真剣に考える企業も増えてきました。これは測定を数値で表す、ということ意外に事前告知&事後告知のメディアとしてプランニングに取り入れ、インターネットの得意分野である双方向性を十二分に活用しユーザーとのリテンションにも取り組んでいく、というような内容です。
まだまだ展示会というと装飾やデザイン的なハード面だけでプランニングをされている大手企業宣伝部・企画営業部も少なくはないですが、業界によってデジタルデバイドが広がりつつあるにしろ、エンタープライズ・エンドユーザー共にインターネットを(主にメールであるにしても)日常使っていることからすると、うまくプランニングに取り入れて展示会の前後にも活用しようと考えていくのは当然の流れではないかと思います。しかし展示会出展の効果、についてはまだ確立されていないのが現状でその判断基準も企業によってさまざまです。名刺がたくさん集まればそれでよしとする企業、効果よりも工業会とのおつきあいが大切という企業、メディアにたくさん載せてもらえたかどうかでよし、とする企業などなど。
展示会の場合にはいくつかの制限がつき、その制限内で最大の効果を目指さなければなりません。この制限の内、どうしようもないものが2つ。会期期間と装飾規定。この2つは密接に関係しています。日本の場合とにかく(似たような)展示会の数が多く1つの展示会期間がだいたい3日間です。これは会場費や電気代が高いので主催者側もそれ以上投資できないのではないでしょうか?来月6日から幕張で開かれるインターロップでさえ8日までの3日間。この3日間に出展企業によっては数千万円の出費をします。当然3日間しかない中でセミナーに参加する、キーパーソンとのミーティングを設定する、などしなければならないことは多いのでかなり出展者は体力を消耗するでしょう。業者側も同様、日本の場合欧米と違ってハデな演出を好む傾向があるため毎日1日中アテンドして運営も代行するケースがあるため、疲労もかなりなものです。ちなみにシンガポールで今月17日から開かれるCommunic Asia 2002は21日までの5日間です。こちらもインターロップ同様アジアでは大きな情報通信系見本市ですが、やはり5日間くらいあれば出展企業から見たリーチ率もあがるのではないかと思われます。一方密接に関係していると書いた装飾規定。準備期間が短いためディスプレイの世界も制限が多くなっています。
欧米と比べた日本の装飾規定については次回のコラムで。