有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

不定時法

2002-07-31 14:33

猛暑が続き、夜はエアコンをタイマー設定して寝ないと寝れない!という体調を崩しやすい季節です。
先日テレ朝のある番組で不定時法のことを話題にしていました。


ネオンが24時間照らす大都会にあって、現代の人たちの体内時計が狂ってきていることに警鐘を鳴らすコーナーでした。夜中の世界の明るさ、をみることができる地図が画面に出てきたときには驚きました。ニューヨーク・シカゴ・パリ・ロンドンなど世界の大都市に比べてもまだ面積比で日本は国土全体が異様に明るかったのです。夜中なのに東京だけでなく日本全体が明るい・・・。どう考えても人間が本来持っているサイクルで生活できるはずはありません。夜起きて朝方寝る、という生活を繰り返し、食べ物もインスタントなものばかり食べている若年層の人たちが、これで体調不良にならないはずがないでしょう。
『不定時法』は、太陽の動きに合わせて時刻を決める方法で自然の法則に従って生活するという、日本人ならではの自然観に基づく時法のことです。よく時代劇にでてくる「巳(み)の刻」という表現などがそれです。自然に対して非常に敏感だった昔の人たちの暮らし方を今もう一度見直す時かもしれませんね。(最近の日本家屋の見直しもとてもよいことだと思います(^o^) )
すこし話が変わりますが、我々は8月上旬、中旬、下旬のように1ヶ月を3つに、およそ10日にわけて呼びます。これはなぜなんだろう?と考えたことはないですか?わたしもあまり意味はないもの、と思っていましたが由来がしっかりありました。十干(じっかん)からの名残だそうです。 「十二支・十干」というのは古代中国で考え出されたもので、十二支は現在でもよく使われますね。 十干は甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)などで、古代中国では10日を一旬とよび、10日ごとに繰り返される日にそれぞれ名前をつけたのが始まりだといわれているようです。現代の上旬・中旬などおよそ10日間で区切って表現しているのはこの名残だそうです。昭和20年頃までは確か通知表とか、徴兵検査の時にこの甲・乙が使われていたと聞いたことがあります。 みんないつの間にか西欧式になっていて日本古来のものを改めて調べてみると以外に新鮮でした。リフレッシュして夏を乗り切ろう!?