ワーキングプア
2006-12-11 13:50
ワーキングプア=働く貧困層、と解釈されるそうである。 つまり働いても働いても生活保護水準レベルもしくは、それ以下の収入しか得られない就業者。 全国で400万世帯以上いるといわれているようだ。昨日NHK で、NHKスペシャル「ワーキングプア?―努力すれば抜け出せますか」 を視た。80歳をすぎても年金需給まで5年足りなかったために空き缶拾いをする老夫婦。1kg = 130円くらいにしかならないらしい。またクリーニング店でプレスの下請けを続けながら1枚=50円という安値になったため、売上げが250万程しかならない夫婦。経費を引くと生活できるレベルを下回る。どれも仕事をサボっているわけではなく、中には本業以外に朝、夕方までも労働にでかけるおかあさんがいた。娘の大学進学が決まったからだ。どれも心が痛みました。 しかし物の循環を考えてみると安い物を買う、ということはその裏に中国人労働者がいて、下請けは大手企業に値段を叩かれながらやっていくしかない、という構造が見えます。目利きの眼を持たず、少しでもとにかく安い物へ安い物へと移動する消費者にも大きな責任はあるな、と痛感しました。 昼間は池袋で「CSR・環境サスティナビリティセミナー」に行きました。そこで世界GDPランキングの話が出ていましたが、「大企業が1国のGDPを追い抜いている状況」を知りました。 例えばRoyal Dutch Shell はオーストリア1国より上だとか・・・。 大企業の利益搾取がどんどん顕著になっていく中で、よりCSRの理解と推進が必要になってきた、と感じました。