有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

パソコンリテラシー

2002-08-22 14:37

Intel の方からお誘いして頂いたのでご好意に甘え、昨日つくば市に「Intel PC スクール」を見学に行ってきました。


昨日は小学生対象でしたが、Intelは積極的に先生達や高校生などに、PCやインターネットを授業に生かす為の具体的施策、などをEducation Programとして日本でも推進しています。私個人、村上龍のJMM Vol.8「教育における経済合理性」という本を買って以前読んでいたほど教育に関しては興味と将来への心配事、がありました。特に日本の受験体制についてはいまだに問題アリだと思っています。
今回地元つくば市のいくつかの小学校から応募してきた約40名を対象に児童に各1台のノートPC が用意 され、1:自然の中の色、をテーマに植物や生き物をみつけに山に行く 2:山にバスで移動して、植物や生き物を班ごとにデジカメで撮影する 3:PCルームに戻ったらデジカメで撮影したものをインターネットで調べる 4:最後に班ごと、および個人でも、テーマや調べたことを元にホームページをつくりみんなの前で発表をする、という流れで進行されました。大人や高等学校農業科の先生方がサポートしているのでわからないときにはすぐに一緒になって問題を解決してあげることができる環境の中でのスクールでした。自分で行動し、調べて、まとめて、発表する、という一連の行動をPCを通して体験することで子供達は新しい勉強の方法を発見できたことでしょう。
Intelの担当者の方によると、U.S.Aに比べ日本の学校は普及の度合いに大きな差がみられ多くは「先生個々の能力や考え方次第」で授業にPCやインターネットが使われるかどうかが決まってしまっているそうです。それから親。子供が宿題の答えをインターネットで見つけようとすると昔の考え方のままの親は、“図書館に行って調べなさい”と言うそうです。図書館に行ったら何十冊もの本を見なければならず、(それでも情報がみるかるかどうかはわかりません)非効率な事は確かです。自分がわからないことは子供にさせない、という親心でしょうか? 一部の小学校では大型スクリーンが教室に用意され、プロジェクターを使って授業を進めるところもあるようです。今後「教育環境」如何によって子供達の間でいわゆるデジタルデバイドが広がっていかないか心配です。今回参加した小学生は9割が授業でインターネットを普通に使い、PCも自宅にある子供達であったためクリックなどとても上手で慣れていました。(小学生恐るべし!)
私個人の考えとしては、小学校低学年からドンドン、インターネットなどは利用するべきで同時に英語も勉強していけば、中学生頃から海外のペンパルとデジカメを通じて画面でチャット、とまではいかなくても、メールでやりとりできるようになっているんではないでしょうか?
田んぼで大きなおたまじゃくしやザリガニを見つけて大声ではしゃいでいる子供達を見て“もっと大人が考えてあげないと”と改めて感じて帰ってきました。今は大人も自分の事で精一杯だったりしますから、住環境同様教育環境も子供を持つ親として気をつけたいところです。
参考:インテルPCスクール