有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

エピテーゼ治療

2003-02-17 14:58

15日の昼のテレビで”エピテーゼ治療”について放映していました。 ”エビテーゼ”ってなんだ?という 好奇心で見ていたのですが、体の中に埋入する人工物をプロテーゼ、 体の表面に取付ける人工物を エピテーゼ、と言っているようです。


プロテーゼは言葉こそ知らなくてもよく一般には使われています。人工骨、 人工臓器、豊胸用シリコンバッグなど。しかし、体の表面に付けるものは(見た目がそうだとわからないように 作ってあるから当然なのですが)あまり目にしたことはありません。海外にはメディカルアーティストといって専門に これら人工物を制作する人たちがいるそうです。
この番組では70歳を過ぎたおばあちゃんが登場していました。左目を事故でなくし黒く大きなあざも残っていてそれが原因でひきこもりがちになってしまっているおばあちゃんです。見かねた次男がエピテーゼという治療方法を知り、おばあちゃんの「元の目のまわり」にそっくりの人工物を つくってもらう、という内容でした。それは型をとって3日間でできあがってしまいました。しわもわざと入れて色も 3つの塗装から肌の色に近い色を選ぶことで装着後はまったくわかりません。さらに薄い青色のめがねをかける ことですごくおしゃれに変身してしまいました。治療前の前のめりで暗い顔つきのおばあちゃんではなく、日が たつにつれ顔色もつやつやし、車いすを使わず杖で自分で歩くようにもなりました。「病は気から」といいますが、 これほど人は意識の持ち方で変わるもんだとはっきりわかる変わりようでした。
目に限らず指・耳や胸などの エピテーゼの需要も多いそうですが、残念ながら日本では医療行為として許可されておらず保険がきかないそう です。いつもながら、もう少し日本も進んで欲しい、と感じます。