有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

「地球の食」事情

2007-08-15 13:07

お盆だというのに、いつもこの時期は暇なのに・・・、パンズの電話は普通に鳴って急ぎの仕事が入ってきます(泣)。 天気だけでなく、PANSの夏も猛暑になっております!
さて、いま発売されているクーリエ・ジャポン 9月号は ”ここまで来た!地球の「食」の裏側” というタイトルです。 日本の自給率がまた下がったので興味があって読みました。
その中に各国のあるファミリーの1週間の食費と、普段食べている食卓の物(家の中にある食材)を並べた写真があります。 アメリカは1週間約40,800円。 子供達は大きなピザをひざに置き、卓上にはにんじんもキャベツもなく、ひたすらハンバーガー、スナック、炭酸飲料、冷凍加工食品のみ。 完全に不健康、肥満体質の食生活。 一方でアフリカのチャドという難民キャンプの一家の写真では、乾燥トマトやオクラを入れた薄いスープと、おかゆを固めたものを1日に3食だべるだけ、というもの。 1週間の食費は180円・・・。 これらを並列に並べてみると言葉を失います。 中国の場合は北京から2時間ほどの村の一家のためもあって、非常に健康的な食卓の写真。 加工食品はなく、ファーストフードもほとんどが食べたことなくて、写真には果物、野菜、卵、豚肉、定番の黒酢などが写っています。 うらやましかった食卓の写真はブータンの一家。 1週間に食費約670円。 国内には米国系のファストフードは一軒もなく、国民の85%が自給自足。 じいちゃんもばあちゃんも孫と一緒に住んでいます。
石油資源で潤うクウェート一家の場合、食品の98%が輸入されていて、ネパール人家政婦が2人。品揃え豊富なスーパーでなんでも買うそうで、1週間に食費約25,600円。 でも子供はちょっと肥満気味で日本の子供と重なります。
食卓がグローバル化によって豊かになり、なんでも手に入る世の中になったものの、豊かさ=健康的、ではないことは、アメリカの写真をみれば一目瞭然です。 地球の裏側にはまだまだ政治的な理由から十分な栄養分が摂取できない家族がたくさんいます。
小さい頃からの食生活が、その人の行動や脳みそに多大な影響を与える、というのが事実であれば、この先多くを輸出に頼る日本はどうなってしまうのか・・・、考えさせられる9月号でした。