公共交通と車イス
2002-04-25 14:10
公共交通と言えば、まず電車。次にバスが思いつきます。バスはたまに予定時間を大幅にずれて到着するのでイライラしますが、都内の交通量などを考えれば仕方がないことでしょう。
私が乗るバスは関東バスのみですが、車イスの方がバスに乗っているのをみたことがありません。それ以前に待合所で待っている人もみたことがありません。走っているバスをみれば一目瞭然ですが、前のりのバスは幅もせまく車イスがそのまま乗せられるようには作られていません。それとも車イス用にはセンタードアが開いて運転手の方がサポートするのでしょうか?
以前ニューヨークに行った時バスに乗っていると、車イスの方が停留所で待っていました。 バスが止まると車内の人たちが乗車を手伝い、運転手さんは後部に来て定位置のスペースに落ち着けるように段取りを始めました。車イスの人が乗車を始めて約2,3後、バスはさも当然と出発しました。N.Yの人たちは日常こういうことになれているんだなあ、と思ったと同時にバスの作り方自体、”車イスでも抵抗なく乗れるバス”だったことに少々感動しました。(少々というのは日本が遅れているだけなので)一方電車ですが、今朝も階段の上で重いトランクを持って降りようとしている中国人家族を見ました。 東中野は各駅しか止まらないせいなのか、JRにはエスカレータもエレベータもありません。昨年松葉杖2本で移動しなくてはならない時期に改めてそういう視線から駅を見てみると本当に不便を感じました。東西線のある駅などは、作りや装飾はとても立派なのにバリアフリーの視点から見た設備が皆無と言っていいほどなかったのでとても腹が立ちました。
鉄道会社やバス会社は企業・団体なのでこれから努力/改善していってくれると思いますが、もっともっと大切なのは「市民のマナーと教育」の方だと思っています。N.Yも都会なのに、TOKYOと比べたらいざと言う時にはみんな助け合い精神があります。N.Yのバスに乗っていたときには目の前で車イスの乗車する一部始終を見たので余計に”人のあたたかさ”みたいなものを感じました。東京はマイペースな学生や子供が多いせいなのか、それともそれ以前の問題なのか、とにかく”人の冷たさ”を感じます。(よく大阪の人がそう言うの、わかります)状況を観察していますと、ダメなのは実は若い人じゃなくて、ずうずうしいおばちゃんやつばを平気で吐いているおじさんだったりします。こういう大人を見ていたら、子供は”それでいいんだ”と思ってしまいますよね。子供の教育よりはおばちゃん、おじちゃんの公共マナーのレベルアップの方が急務でしょう。