有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

企画考えてください

2002-05-22 14:15

「なんかいい企画考えてくれませんか?」・・・業界ではよくあるセンテンスです。しかし”いい企画”って なんだろう? ”おもしろい企画”ってなんだろう?


引っ掛ってはいけません、素直に面白い企画を考えると予算に合いません、とかちょっと弊社には突拍子すぎて、とか言われてしまいます。いい企画もおもしろい企画もすべては判断する側の基準次第です。
ワールドカップのイングランド×アルゼンチン戦をおもしろいと思うか、全然面白くないと思うか・・・見る人によって違うのと同じではないかと思います。本来「企画を頼む」とはどういう意味を持つのでしょう?
1:何か新しいチャレンジをしたいから方向性が違うもので斬新なアイデアが欲しい
2:どうしたらいいのかまったく判断がつかないからとりあえず業者に持ってこさせる”
圧倒的に日本では2:が多いといわざるを得ないと思います。特に国の予算を使う団体など。判断基準をもたない人に「すごいいい、ぴったり(だと思って作った)企画」を提案しても大概は”判断がつかない”わけですから提案側はいちかばちかの大学受験状態です。企画にからむ仕事としてはこの業界、イベント企画とウェブコンテンツ企画の2つが多いと感じます。また多くの制作プロダクション(施工会社、ウェブ制作会社)は非常に多くのコンペに参加している事も事実です。
PANSでは基本的にはあまりコンペには参加しません 私がもうず?っとそういう経験をしてきて、「無駄」な事が多いことに気づかされたからです。PANSが参加できるコンペティションは、
1:ウェブデザイン、
2:ウェブコンテンツ案、
3:イベント企画案(デザインコンペはしない)
ですが必ずしもコンペに積極的ではありません。
紹介などの場合、まったく質問しないケースもありますが、「決定されるのはどなたですか?」と聞き、「社内のみんなで多くの声を聞いてから決めます」という答えが返ってきた場合、間違いなく丁重にお断りしています。「みんなで仲良く」企画が決まるはずがないからです。その場合はきっと平凡で、普通で、少しだけきれいになったかな、というレベルの決定がなされる事が多いからです。
企画を考える、企画書を書く、という事はとても骨の折れる作業で、考えるのもとてもしんどいです。しかし考え抜いた企画が採用されお披露目されるのを見るときには緊張感と共にとても喜びを感じるものです。ほんとうに「PANSな企画」を求める企業さんにはこれからもどんどん提案をして行こうと思います。