日本製はどこへいく?
2012-06-15 18:51
最近は外を歩いて会社に戻ったら汗ばんでいるくらいの
天気が続きます。 なのでデスクにはコンパクトな卓上型の
扇風機を置いてあります。USBで動くのでラップトップに
挿しても良いし、モバイルバッテリーに挿しておいても良くて
これからのジメジメの梅雨には重宝しそうです。
この新発売小型扇風機ですが、2重式羽根で、後ろの
ファンで風を集めて、前のファンから風を集中放出する、
という方法で、従来品より風量がアップしていて、しかも静か
です。 これを作ったのは設立昭和25年の「リズム時計
工業株式会社」。シチズンホールディングス系みたいです。
精密機械を作っているこういう会社がUSB卓上扇風機を
作った、しかも二重羽根という画期的なやり方で・・・、という
のがとてもとても関心しました。発想の転換です。
日本の企業は世界にもまれに見る長寿継続会社がありま
すね、1世紀以上続いている会社もあるわけです。そういう
蓄積された技術を上手くいかすことが出来れば、まだまだ
日本は世界から注目される国になる、と思ってはいるんで
すが、現実的には不景気な話が多い。
不景気な話というのは、大手家電メーカー他がどんどん
made in Japanをあきらめてmade in 中国・ミャンマーと
なっていっているわけです。これはグローバル社会なのだから
仕方ない、という考えの一方で、日本人みずからが100円
ショップ化を望んできたわけなので結果と言えば結果です。
周りの仕事を見ていても100円ショップ化が進んでいる
感があります。家電量販店などはもう一番わかりやすくて、
価格的にはありえないデフレ価格で大量に売っている、
というのが気になります。液晶テレビなんて投げ売り状態。
PANSが販売してきたモバイルバッテリーも大手が中国で
作って大量投入しているので、すごく価格競争が起きて
います。 デフレは怖い。(1999年頃もそうでした)
リズム時計の卓上扇風機のように、「今まで作れたけど
必要がなかったモノ」、「そのままコピーしようとしても
すぐにはコピーできない技術とノウハウが詰まっているモノ」
そういう商品をもっと日本から世界に向けてPRしないと
いけません。
また売り方もそうです。 在庫処分の為の赤札処分は
仕方ないとして、付加価値を付けて値下げせずに販売
できるプロの営業マンが今の日本には求められている
ような気がしています。かつてのSONYの盛田さんのように。