有限会社パンズ

黒ヒョウ社長のブログ

日本の流通問題

2012-07-20 19:44

4月から6月はいろいろありました。 まず問屋さん経由で家電量販店などに卸販売していた事を止めることにしました。家電量販店側の価格ありき、売れればモノは何でもいいよ、というような感覚にはついていけなくなったこと。

それから、問屋さん側に対して持っていた期待値の半分以下くらいしかやってもらえなかったこと、等もあります。 1年扱っているソーラーチャージャーについて、若そうなその会社の営業マンから電話があり、「原産国はどこですか?」と言われたときには絶句・・・。そりゃあ売れないわなあ、と。
 
 
今は(特に家電は)メーカー側が厳しい立場にあり、○○電機など店舗数を多く持ちM&Aで購買力をアップしたお店が非常に強い立場です。そして問屋さんも在庫を持たないのが基本なのでリスクも少なくビジネスをしますので、リスクは常に開発から在庫リスクまでかかえるメーカー側に来る、というちょっとねじれた構造になっています。いち消費者としてお店に行った場合、その価格が本当はいくらで買えるのか?を知ってしまうとなんだか日本人が高い買い物をしているのは流通によるところが非常に大きいなあ、と感じました。
 
 
もう1つ、7月から販売する予定だったアメリカ製の蓄電池が発売できなくなってしまいました。最終のテストで致命的なエラーが出たみたいです。3-4ヶ月かけて準備をしてきたのに残念な事です。 日本側ではコントロールできないので仕方がないですが、節電の夏にはもってこいの大型ソーラーパネルとのセットだっただけに非常に残念な結果でした。(でも発売前にエラーが見つかったことはラッキー)
 
 
この2つの出来事を通じて「期待しない、あてにしない」ということも大切だなあ、と勉強になりました。 ビジネスは何がいつ起こるかわからないので、常に期待せず「自分達の努力」でなんとかしておかないといけないんですね。 
 
その中でも、「流通を考える、販路を考える・整備する」、ということが最も大切だと思います。 いい物を作っても自動的に売れる時代ではないですから。
 
 
ビジネスパートナーを選ぶときの教訓として、日本国内で何かモノを流通させて行くときの教訓として貴重な3ヶ月でした。