ユニーク経営を目指そう!
2014-09-05 14:55
オフィスがさっぱり綺麗に生まれ変わって早1ヶ月。夏休みもあっという間に終わっていよいよシーズン本番の9月~12月が始まりました。
どんなに忙しくても往復の電車通勤で1時間ちょっとは本が読めるので、いまは「未来工業」の山田昭男氏の本をkindleで読んでいます。山田会長は7月末に永眠されました。
国内シェア80%を占める”かんてんぱぱ”で有名な長野県の伊那食品工業に並んで、ブラックの反対=ホワイト企業として有名な岐阜県の会社です。山田さんが有名だから以前から知ってはいましたが7月にお亡くなりになった事をきっかけに本質を研究?したくなりました。
連結売上げ353億円、従業員1136名の上場企業です。電気・給排水・ガスなどの設備資材のメーカーさんですが、大手パナソニックよりも儲かっている会社です。大手企業が導入して軒並み失敗した成果主義と反対の経営をしている会社でユニーク、というか理想的なルールは以下の通り。 本当にこれが出来て儲かり続けるならそれに超した事はない、という理想企業体です。
*営業にノルマなし(禁止)
*残業も一切禁止
*上司から部下への指示や命令はなし
*パートなし、全員正社員
*定年70歳。
*(有給休暇を除く)年間休暇が140日
*育児休暇3年
*上司への「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)は禁止
*5年に一度(全額会社負担の)海外社員旅行でクイズ50問に正解すると半年間の有給休暇がもらえる。
本当にそうなったら社員応募が殺到するんだろうなあ!(笑 でも素晴らしいと思いますよ。これが出来る大前提の裏付けは「産まれたときから儒教の精神がDNAに刷り込まれている日本人だから」だそうです。
欧米型成果主義を経営に取り入れてからの日本大手企業には残業のストレス、ノルマのストレスで鬱になったりひどい場合は自殺に至ったり・・・、というケースがあとをたちません。同期入社でも数年経つと収入面や出世面で大きく差がつく実力社会。でもそれは本当に社員にとって、地域や社会にとっても幸せなことなのかどうか。未来企業の故山田会長の考え方は立ち止まって考える時間を与えてくれています。